色事師

華音(カノン)から初メールが来たのは今年の初め。
出会い系でもやらない限り知り合うことなどない年頃の女の子だ。
ジェネレーションギャップに悪戦苦闘しながらもメール交換の日々を楽しんでいた。
毎日が輝くような高揚感。
知り合って初めての春、華音からデートのお誘い。
かなり躊躇したが、とても可愛らしいメールをくれる彼女会いたい願望が勝った。
写真の華音でなく、生身の華音に会いたかった。
不安と興奮が最高潮に達したその日、朗らかによく笑う甘えん坊の彼女は愛車の助手席で超ご機嫌。
華音の希望で東京原宿までドライブだ。
そうゆうのは嫌だというので、代金を払うとかも一切なく買い物めぐりに付き合った。
夕食時間も近づき、あまりにも可愛い華音に何かプレゼントしたかったので彼女が手を出せずに残念がっていたシルバーのネックレスを内緒で購入した。
ディナーのときそれを渡すと、いいって言ったのにーとふくれつつも、とても喜んでくれた。
さあ帰ろうかと愛車に乗り込むと、今日はお泊りって言ってあるよ…。
考えてもいなかったことに、一瞬真っ白になったが真っ直ぐにこちらを見詰める華音を見て心を決めた。
更に驚くことに彼女は行ってみたいホテルまで決めていた。
ホテルまでの車中初めて手をつないだ私は、その夜、華音の初めての人になった。


≫‥本日の投稿サイト‥≪

≫‥携帯からはコチラ‥≪